レポートの課題と書き方の例 2005年5月18日
現代経済事情U 日本の中小企業とアジア経済 高田好章
レポート課題
アジアと日本の関係を、日本の企業の海外進出を中心に、ある産業を取り上げて述べてください。
また、そこから出てきた解決しなければならない問題点、日本とアジアは今後どのようにあるべきか、もできれば述べてください。
提出期限:6月29日までに、
枚数:制限無し、用紙・形式:自由(ワープロ印刷、手書き)
学生番号・氏名・住所記入
○レポートの書き方の例
・テーマの暫定的な設定
与えられた出題に対して課題を、または書きたい課題を探し、テーマを暫定的に設定する。
例 日本人の食べ物について、ある食べ物を取り上げて、その現状を述べよ。
暫定テーマ カレーの歴史と現代
・課題の設定: ある程度、課題、問題点と結論を推測する。
例 カレーはインドの文化である。
・必要文献を調べる、著書、論集、論文、新聞、雑誌、事典 図書館、インターネット
・引用文、図、表
カード:京大カード(B6横)を使う ワードを使う コピー 切り抜き
問題点・課題があれば、書き込む 色を使う・青:重要点、課題 赤:問題点、反論点
文献に取り上げられている新たな文献の列挙 :緑
・重要点、課題、問題点、反論を整理する。必要あれば、そこから新たな必要文献を調査する。
・カードの列挙と整理、対象の絞込み、選別、取捨選択、課題の抽出、問題点抽出、重要度の順序付け
・テーマの確認あるいは再設定
例 日本のカレーについて
・ある程度の結論部分の書き込み、レポート全体の目安を書き込む。
・課題の見直し
例 カレーライスは日本の文化である
・執筆へ
問題提起 日本人が一番好む食べ物は何か
課題設定 カレーは日本でどのように変わったのか
事例叙述 カレーの日本での生産量と売上額
問題点の取り上げ カレーライスかライスカレーか
問題点の解決 どちらも同じものであった。
課題の解決 インドのカレーは日本で違うカレーライスになっていた
結論 カレーライスは日本の文化である
残された問題点と課題 甘口と辛口のカレーはどのように違うのか
・テーマの最終確定または再設定
例 日本のカレーライスについて
・全体の見直し ・結論部分の見直し ・書き込み、書き直し ・完成
○引用の方法
・引用文 : 文章を「 」にくくって、引用する
例 「カレーライスは、ライスカレーとも呼ばれている」
・引用文献等の表示
1)本文中に引用文献等を書く
例 「カレーライスは、インドが発祥の地であると、これまで言われてきた」(辛井華麗『カレーライスの話』印度書店、2005年、25頁)。この説に疑問を持ったことはなかった。
2)注番号をつけて、最後に列挙する。また論説の補足文も同上に注番号をつけて書く。
例 「日本で食べられているカレーライスは、インドのカレーとはまったく違ったものになってきた。日本では、米のご飯にカレーをかけるのかカレーの一般的な姿だ」1)。しかし、インドに行ってみると、ご飯ではなくナンにつけて食べるのが、一般的だった。2)
注
1)辛井華麗『カレーライスの話』印度書店、2005年、32頁
2)ナンは、アジアの各地で食べられている主食である。
・引用文献の種類別表示方法
・文献: 著者名『書籍名』出版社名、発行年、引用頁
例 辛井華麗『カレーライスの話』印度書店、2005年、25頁
・論文: 著者名「論文名」編者名『書籍名』出版社名、発行年、引用頁
例 辛井華麗「カレーの起源について」(甘口太郎編『カレーの旅』具多書房、1994年所収)、32頁
辛井華麗「カレーとインド」(『中辛大学食品論集』第2巻3号、2004年5月)、23頁
・新聞・雑誌: 『新聞名』年月日 『雑誌名』発行年月日
例 「カレー新聞」2005年5月15日
「カレー評論」2004年5月号
・同一文献等の表示方法
・直前と同じもの:同上 ・既に表示しているもの: 前掲『書籍名』
例 同上33頁 前掲『カレーライスの話』26頁
○図・表の引用・表示
図表番号を付け、出典を図表の下に表示する。オリジナルの場合は、何によって作成したか表示する。
例 表5 カレーライスの好き嫌い
種類 |
好きな人 |
嫌いな人 |
どちらとも言えない |
甘口 |
35% |
21% |
44% |
辛口 |
29% |
32% |
39% |
出典: 食品研究所編『カレー年鑑』2003年版、501頁
○注のつけ方
論説中に注番号をつけて、最後に列挙する。論説の補足文、引用文献。
○参考文献
一番最後に、論説執筆の際に参考になった文献を掲載する。必ずしも必要ではない。